次に、3番目の項目、ゲリラ豪雨等に対する水害対策について質問をいたします。

台風やゲリラ豪雨など集中豪雨時の都市型浸水対策については、平成23年第3回定例会でも一般質問にて伺いましたけれども、このゲリラ豪雨が地球温暖化、さらに都市部ではヒートアイランド現象も影響し、その頻度がさらに高まるおそれがあると考え、別の視点からも質問をいたします。

去る8月12日にも大雨が降り、区内では床上浸水3件、小規模事業所での浸水が1カ所ございました。

そこで伺います。中野区内で行われている都が進める水害対策、河川改修や下水道整備など挙げられると考えられますが、具体的にはどのような対策を行い、そして、どのような効果が見込まれるのか、スケジュールもあわせてお聞きします。また、それに区はどのようにアクションを起こし、関与しているのでしょうか。

また、中野区が進める水害対策としては、具体的にどのような対策を行っているのか。また、こうした浸水や道路冠水などの水害が発生した場合、どのような処置、また対策を行っているのか、お聞きします。

さらに、近年多発しているゲリラ豪雨に対応した新たな取り組みがあれば、教えていただきたい。

次に、ゲリラ豪雨に対応した新たな地域限定の水害ハザードマップの作成について伺います。

現在、中野区の洪水ハザードマップは、平成14年に作成した、一定の条件のもと、中野全域に関して示したものであります。昨今の温暖化による気象条件の変化や都市化に伴う被害状況の変化を鑑みますと、都市部での水害要因として頻発するゲリラ豪雨では、その被害区域も限定的であり、新たなゲリラ豪雨水害に対応した体制整備と対象住民への注意喚起が不可欠であると考えます。

区では災害に備えて、地勢やインフラの整備状況、また、過去の水害から、ゲリラ豪雨のように短時間に集中する豪雨の際に水害が想定される区域も把握しているはずであります。そのような地域の町会・防災会と日ごろからの連携を深め、災害に備えることが重要ではないでしょうか。

下水処理機能の向上が進んでも、本来の処理機能が担保されるべく、地域の排水施設のメンテナンスや清掃も重要でありますし、台風や大規模低気圧、また、ゲリラ豪雨の発生など懸念される場合には、事前に水害のおそれがある地域と情報交換、対処の方法の打ち合わせをさらに密にすべきと考えます。

そこで質問をいたします。現在の洪水ハザードマップと並行して、局所的ゲリラ豪雨を想定した、地域との連携による地区独自のハザードマップづくり、そして、当該区域の地域防災会と関係機関との緊密な連携体制の構築について早急に行うべきと考えます。こうした取り組みは、関係者との連携を深めるだけでなく、該当地域の一般住民の防災意識を高め、結果、清掃や雨水を敷地内にため込むための意識向上につながるもので、事前に災害に備えるという防災・減災の基本であると考えますが、区の見解をお示しください。

また、都市部でのインフラ整備の中で、下水処理能力を超える雨量による水害の発生件数を低減させるために、今後の区で行う道路や公園整備などのインフラ整備において、より浸透性のある部材や技術開発の情報収集に努め、それを具体化していくべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。

災害対応については、地域住民の協力が不可欠であります。日ごろよりいかに住民と、訓練はもちろんですけれども、情報交換や連携をとっていくかが重要です。事前の準備、災害時の対応、そして、事後の対応、そして、その次の備えと、時間を追って常に連携をとっていくということであります。

そこでお伺いします。万が一水害が発生した場合、また、水害により区の施設利用に支障が生じた場合、当該地域への説明はどのように行われているのか、教えてください。災害についての幾つものチャンネルを活用した、わかりやすい、親切丁寧な説明が次の備えにつながり、結果的に防災・減災につながると考えます。

また、雨水貯留槽の普及については、前述の定例会の一般質問の区長答弁でも、防災・環境面でも一定の効果があるものとして、今後、設置に関して普及啓発を行うということでしたが、具体的にどのように展開しておられるのでしょうか、お示しください。

低い土地や浸水が頻発する地域で、地下・半地下の住居や駐車場への浸水被害を防ぐために、民間敷地内で住民が独自に施工できる施設の情報提供を進めてはいかがでしょうか、お答え願います。
以上でこの項の質問を終わります。

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