一般質問議事録は「なかの区議会WEBサイト」で公開している議事会議録より、高橋かずちかの発言部分のみを引用し掲載しています。詳細はリンク先の議事録をご確認下さい。

なかの区議会会議録一覧より
「平成30年7月2日中野区議会本会議(第2回定例会)の会議録」
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中野区議会議員 高 橋 かずちか

  1. 施政方針説明について
  2. 都市観光施策について
  3. 中野駅周辺まちづくりについて
  4. 防災・減災まちづくりについて
  5. その他

○11番(高橋かずちか)
平成30年第2回定例会に当たりまして、自由民主党の立場から一般質問をさせていただきます。質問内容は通告のとおりでございます。

まずは、このたびの区長選挙におきましての当選、お祝いを申し上げます。ゴールは中野の安全、発展、また区民の幸せだと思いますので、緊張感を持ちながらともに進んでいきたいと思いますし、政策の継続性もある程度、一定程度考えていただきながら取り組んでいただくことを願うものであります。

では初めに、1番、施政方針説明についてお聞きします。

区長の施政方針説明を伺っていますと、これまで議会の同意のもと区が取り組んできた重要政策について体系的に触れておらず、選挙の際の争点であった個別テーマを列記しただけの所信表明ではないかと感じざるをえない内容だったと思います。区長は、新基本構想策定を宣言されておりますが、その際に、これまで進めてきた区の重要施策をどのように考えていかれるのか、基本政策に関しての区長の考え、姿勢が全くわからない。施政方針説明全般に関することについては、既に会派代表の議員各位が質疑されておりますので、この区の基本政策のうち、私自身もこれまで質疑し、区の姿勢を伺ってまいりました内容のうちの幾つかを、この後の項も含めまして伺ってまいりたいと思います。また、一定程度重複する内容があると思いますが、御容赦をいただきたいと思います。

まず初めに、ユニバーサルデザインについてお聞きします。

まちづくりで展開されるユニバーサルデザインという考え方は、まちづくりの理念であります。一番のポイントは、企画段階から取り組まないと具現化できないということであり、このユニバーサルデザインにおける基本原則は、誰でも、いつでも、自分自身で、安全にということであります。この原則のもと、全ての区民にとって住みやすいまち、生活しやすいまちということになるということであります。ユニバーサルデザインの概念は、インバウンドや区内在住外国人への対応、また新区役所庁舎での設計方針や現区庁舎や区有施設でのサイン計画など、あらゆる行政サービスに展開するものであります。

施政方針説明では、価値観の多様化等の文言は見受けられますが、推進審議会設置と答申を受けこの3月に条例可決し、推進計画を策定する段階となっていますユニバーサルデザインについて触れられておりませんし、言葉すら出てきてないというのは非常に残念でなりません。取り組むべき区政運営の柱として四つの基本テーマを挙げている区長は、区政運営や計画の策定、また区がさまざまなサービスを行っていく上での上位理念として、このユニバーサルデザインを打ち出していかなければならないのではないかと考えます。強く要望してきた推進のための専門部署も設置したわけですので、ここでお聞きします。区長は、ユニバーサルデザインについて、推進に向けた経緯を踏まえ、区長がおっしゃる区政運営の柱全てにつながる区政運営の上位の理念として取り組むべきであり、また明確に打ち出すべきと考えますが、見解をお示しください。

また、区長の施政方針説明を伺っていますと、まちづくり、都市計画、住宅政策など、区の将来の都市環境や住環境など重要な施策に直結する基本計画についての記述が全く見受けられません。中野のまちづくりや生活をどう考えていくおつもりなのか、非常に不安を覚えるところであります。区長は、今回新たな基本構想を制定したいということでございますけれども、中野区は本年度住宅マスタープランや都市計画マスタープランの改定を行うとしています。これらマスタープランは、区の都市計画や都市基盤整備の基本方針となり、また、住宅マスタープランは区の住宅政策の基本方針となるものです。既に改定に向けて作業、東京都の上位計画との整合、さらに現在進んでいる各まちづくり事業が円滑に進むための土地利用や都市基盤整備の方針を検討していると伺っております。区長がおっしゃる区政運営の柱を基本としてまちづくりを進めるのであれば、都市政策、住宅政策において子育て世代や高齢者の方々に配慮した地域住環境の視点も必要です。そこでお聞きします。今回新たに基本構想策定作業を行うことで、両マスタープランの改定作業をとめてしまうことになるのでしょうか。両マスタープランの改定作業と新たな基本構想の制定との関係において、区長はどのようなお考えをお持ちかお聞きいたします。

また、このような重要政策を進めるに当たっては、中野区だけでできるものでないことは御存じのとおりでございます。施策を具体的に展開するには、国や東京都からの助成金獲得が不可欠であり、財政的な裏付けが伴うこと、また、そのためには、区がまちづくりの理念や政策の一貫性をしっかり訴え、相互に信頼関係を構築することが重要ですし、区職員の経験や知恵・創意工夫、年月をかけ築いた人脈、こうしたものに裏付けされているものだということを理解した上で、上位計画、それによる施策展開を図られてほしいと思いますが、この点についてはいかがお考えでしょうか。

今申し上げてきた都市政策や住宅政策に関する上位計画と同時に、具体的な視点で地域に展開すべきまちづくりがあると考えます。駅を起点としたまちづくりであります。駅を起点とした交流拠点ということで、JRと地下鉄大江戸線が交差する交通結節点である東中野駅の価値、また開発における東西格差についてはたびたび質問していますので、東中野駅を例にとってお話を伺います。

東中野駅周辺には集客施設や神田川沿いの景観施設もあり、さまざまな関係団体と連携し、エリアマネジメントの考え方を導入したり、地域全体での情報発信を行うことで、さらなる発展が期待できます。ソフト・ハードの連携したまちづくりを進めるべきであり、こうした展開の中で新たな地域の活性化が生まれれば、来街者もふえ、シティセールスにつながると考えます。このように、駅は人の流れを伴って発展すると考えますが、例えば、この東中野駅東口は都市計画マスタープランにおいて交流拠点として位置付けられているものの、駅東口周辺から商店街、地域の景観資源ともなっている神田川方面、駅南北の人の流れがさまざまなバリアによって阻害されており、ユニバーサルデザインのまちづくりを進める必要があると考えます。今後、東中野のまちづくりについて、これらの取り組みには地域やJRとの連携が重要であると考えますが、区としてのお考えと今後の対応についてお示しください。

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