次に、4番目、AEDについてお聞きします。昨日の質疑もございましたので、重複部分は割愛させていただきます。

厚生労働省の資料によりますと、突然の心肺停止事例において、公共のスペース等にあらかじめ設置しておいたAEDが救命や社会復帰の点で効果を発揮すると知られているとある一方で、課題として、設置場所が地域住民に周知されていないということが挙げられております。中野区では、区内に設置されたAEDの案内地図を、区以外の事業所等が設置したものも含めてなかの便利地図に掲載し、区民に公開しております。この6月8日現在、244カ所が登録されており、その内容は、住所、施設名、施設内のAED設置場所、利用可能日時であります。施設内のAEDの場所は文字で表記されております。私が懸念するのは、施設関係者や、そこをよく利用する人であれば問題ないと思いますが、初めてその施設を利用した人、また、たまたまその施設周辺を通りかかった人が緊急に使おうとした場合、非常事態下では、具体的にその施設の中のどこにあるのかが部外者にはわかりづらいということであります。

そこで、緊急時に、施設を知らない人でも、敷地の外からでも一刻も早くAEDに到達できるように、施設の入り口にAEDマークとセットで、誰でも見てわかるようなAED設置場所を具体的に明示した案内板を掲示すべきと考えますが、いかがでしょうか。

このように考えてみますと、AEDの実効性のポイントとしては、単に設置を進めるだけではなく、設置されたAEDが維持管理され、いつでも使えるようにしておくこと、また、施設管理者はもちろんですが、住民等にそのAEDの設置場所を周知するという方法を工夫しなければいけないこと、さらには、AEDの使用の教育、訓練というものが不可欠であるということであります。

そこでお聞きします。こうしたAEDの普及と実効性のポイントを解決するために、町会・自治会が活動拠点としている町会会館へのAED設置についての支援策を検討してみてはいかがでしょうか。町会会館は、地域住民が多く集まる場所として稼働率も高く、また、御高齢の方も多くの行事で参加利用しております。こうしたところに設置が進めば、万が一の緊急時に即応できますし、地域の活動として訓練も進む、そしてAEDの実効性がより上がると考えますが、いかがお考えでしょうか。

以上で私の全ての質問を終わります。御清聴ありがとうございました。

5ページ目:田中大輔区長答弁