次に、シティセールスに繋がる広報戦略についてお聞きします。

グローバル化の進展、インバウンドと都市観光戦略に海外向け対応は欠かせないと考えております。では、中野区のことを知らない人に中野区のことを知ってもらい理解してもらうにはどうしたらいいのかと。例えば、海外の都市と交流を始めようと思ったときに興味を持ってもらうための中野区の情報が一つにまとまった営業ツールとして使えるものが、はっきり言って見当たらないと考えております。民間の企業であれば、営業マンは自社PR用の営業ツールとし会社概要をよく利用します。そこには企業理念や組織などの概要、沿革、実績、製品情報など、企業を知って興味を持ってもらいたいこと、訴えたいことや売り込むための情報がコンパクトに体裁よくまとまっていて、それを見せて会社を理解してもらう、いわば名刺がわりのようなものでございます。中野区でいえば、まず、中野区を知ってもらうための情報。例えば、基本的情報である歴史、人口、交通、産業、区の取り組む事業など掲載し、観光資源である寺社仏閣や名所、お祭り、グルメなどをまとめ、営業ツールとして作成すべきと考えます。編集には、興味を引くような工夫をしつつ、コンパクトに作成して中野区の名刺がわりになるようなものをつくるべきではないでしょうか。

中野区は、シティセールス、シティプロモーションにつながるような広報戦略を持つことが必要です。そのためには、まず今申し上げた、中野区の情報が一つにまとまった資料、中野区の魅力がすぐに伝わる資料を作成すべきです。例えば、中野区のホームページの外国語版を見てみますと、全て個別にアプローチしていかなければならず、情報もイベント情報であったり、トピックスであったりと断片的な情報となります。区政概要という事業実績中心のものや観光用の個別情報などはありますが、区全体をPRするようなパンフレットなどの資料がないのが現状です。

そこでお聞きします。中野区の情報が一つにまとまった資料、それを区が作成し、中野区内に来街者を呼び込むためのにぎわいづくり、または都市間交流、地域連携を推進するための営業ツールとして活用してはいかがでしょうか。さらには、多言語で作成すれば、いわゆるインバウンド、海外からの訪問客等にも効果的に中野の魅力を紹介でき、国際交流や海外都市との交流を進める際にも中野区を積極的にPRする有効なツールとなり得ると考えますが、いかがお考えでしょうか。

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