○高橋(か)委員

次に、商店街活性化施策について触れたいと思います。地域経済振興と同時に、高齢化社会、あるいは防災、あるいは地域安全という、地域の重要な核ともなっている地域商店街のことについてなんですけども、25年度の予算説明補助資料によりますと、商店街連合会振興組合支援費550万円余とありますが、この内容、これは組織強化支援費も含めた形として理解してよいのでしょうか。内容について教えてください。

○滝瀬都市政策推進室副参事(にぎわい・商業振興担当)

御指摘の経費でございますけども、商店街連合会、商店街振興組合支援に係ります、法に基づきます振興組合の決算分析に係る経費といったものでございますとか、商店街連合会が行います商店街組織基盤の安定協議に係る事業などに対して支援するための予算でございます。こうしたものに加えまして、過日区商連と協定を締結いたしました商店街の加入促進に係る事業の経費といったものでございます。

○高橋(か)委員

中野区の産業振興ビジョンには、中小企業振興策の戦略として、時代の変化、地域ニーズを捉え、自己変革を進める商店街を重点的に支援するというふうにあります。予算の説明資料の中に新・元気を出せ!商店街事業費補助5,190万円余というふうにございますが、このことについて、支援については、要は頑張っているところに重点的に配分されていくというような形の解釈でよろしいんでしょうか。

○滝瀬都市政策推進室副参事(にぎわい・商業振興担当)

産業振興ビジョンに掲げてございます商店街への支援の主なメニューの一つとして、新・元気を出せ!商店街補助事業を位置付けているところでございます。主な内容といたしましては、商店街が行うイベントでございますとか、街路灯の整備といったような基盤整備に対して補助しているところでございます。商店街がみずからの組織基盤の強化でございますとか、商店街の活性化にかかわる取り組みを進めていることにつきましては重要なことと考えてございまして、今後も積極的な商店街活動に対しまして重点的な支援を行っていきたいと考えております。

○高橋(か)委員

漏れなく、くまなく、どこにでもという形よりも、本当に活動を活発にしていく形への重点配分という、ある意味商店街振興サポートの方針転換みたいな意味合いはあるんでしょうか。それとも、全部押さえた上で、頑張るところにはさらに上増しして重点的にサポートすると、こういう話なんでしょうか。

○滝瀬都市政策推進室副参事(にぎわい・商業振興担当)

補助制度につきましては、特定のエリアとか特定の商店街といったような中身になってございませんが、その活性化にかかわる取り組みの支援ということでは、例えばみずから要望とか、そういった内容を意見交換を図る中で、例えば補助制度の活用といったような情報提供でございますとか、そういったさまざまな支援を行っていきたいと考えております。

○高橋(か)委員

また同じ予算の補助説明資料によりますと、商店街加入促進事業135万円と書いてあります。これは昨日小林秀明議員の質問にもございましたので、内容については重複になりますので控えますが、ちょっと、条例というんですか、商店街の活性化に係る事業者の相互協力等に関する条例というのが区にあるということでお聞きしておりますけれども、これは、要は事業主も、商店街参加者も、商店街の加盟に努力しなければならないという話になっているんですけども、例えばチェーン店規制というようなことではなくて、チェーン店についてさらに上増しで何かそれぞれの地域貢献、協賛みたいなものをお願いする。それがだめなら商店街に入りなさいというような、この条例を少し変えるような、そういう余地というか、そういうことというのはあり得るんでしょうか。それとも、条例をいじるということじゃなくて、お願いのベースで、今既にある条例をうまく理解していただくように努めて、きのうの御説明のようないろんなチラシであったり、区の方が足でいろいろやったりしてということなんでしょうか。

○滝瀬都市政策推進室副参事(にぎわい・商業振興担当)

商店街の加入者の構成のうち大手チェーン店の加入率といったものにつきましては、商店街ごとにさまざまでございますけれども、そうしたチェーン店を含めました商店街への加入と。これが進展して一定の組織基盤の強化ということにつながると考えてございますので、現行の条例の趣旨といったものの周知、情報提供に努める中で、チェーン店も含めました加入者の促進ということに努めてまいりたいと考えております。

○高橋(か)委員

商店街について、空き店舗対策に関して特に――特にありますかというのも変なんですけども、今までと違う新しい施策というか、あるいは、事例としてこういう展開があるというような、お示しいただくものはあるんでしょうか。

○滝瀬都市政策推進室副参事(にぎわい・商業振興担当)

空き店舗対策といたしましては、買い物の休憩所でございますとか、コミュニティスペースの設置、誰でもトイレといったような設置に対しまして、既存の補助事業、先ほどの新・元気を出せ!商店街事業の中での補助があるだけでございますけども、こういった地域コミュニティの核となる商店街の取り組みに対しましての活用の支援を行っていると考えてございます。

○高橋(か)委員

商店街については、社会情勢の変化と厳しい経済状況という荒波にもまれておりまして、中野区産業振興ビジョンにあるように、区が重点的に支援していくということでありますけれども、時代の変化や地域ニーズを捉えて自己変革を進める商店街というふうになるためには、ビジョンに書いてある言葉なんですけども、商店を経営する次世代支援が不可欠であるというふうに考えています。講師を呼んでの勉強会とか、成功事例を見に行かなきゃいいものもわかりませんし、いわゆる次世代、若手の知識・スキルの向上というものを、あるいは、情報共有をとるような整備というものが不可欠だと思うんですけども、いわゆる区商連という組織を通して、そして、この未来の商店街を支え変えていく実働部隊の次世代への支援というものについて、前もありましたよね、こういう次世代支援というものについての考え方をお示しいただきたいんですが。

○滝瀬都市政策推進室副参事(にぎわい・商業振興担当)

次世代の商店街活性化を担う若手商人の育成といったことにつきましては、時代の変化や地域ニーズを捉えて自己改革を進める商店街となるために不可欠であると考えてございます。今回、区商連との協働で行います商店街の加入促進事業でございますとか、組織基盤の強化への助成といった区商連への支援などを通じて次世代育成を図っていきたいと考えてございます。

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