一般質問議事録は「なかの区議会WEBサイト」で公開している議事会議録より、高橋かずちかの発言部分のみを引用し掲載しています。詳細はリンク先の議事録をご確認下さい。

なかの区議会会議録一覧より
「平成28年2月23日中野区議会本会議(第1回定例会)の会議録」
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中野区議会議員 高 橋 かずちか

  1. 中野区のあるべき都市施策・まちづくりについて
  2. 中野区基本構想検討案及び10か年計画の改定と都市施策・まちづくりについて
  3. にぎわい・活性化につながるユニバーサルデザインの推進について
  4. 災害対応能力の充実について
  5. 地域の防犯力向上のための防犯カメラ設置拡充について
  6. その他

○議長(北原ともあき) 最初に、高橋かずちか議員。

〔高橋かずちか議員登壇〕

○11番(高橋かずちか) 平成28年第1回定例会に当たりまして、自由民主党の立場から質問をさせていただきます。質問内容は事前通告のとおり、その他の項目はございません。

まず初めに、中野区のあるべき都市施策・まちづくりについてお聞きします。

これまでは、行政側により進められてきた建てかえ促進施策の主な目的として、木造住宅密集地区における防災性の向上に向けた建築物の非木造化や共同化がありました。加えて、狭隘道路が建てかえに合わせて広げられることも、道路が狭い中野区にとっては重要な要素であります。しかし、これからは少子高齢化の進展、人口減少による活力の低下などの要因により、これまでの理由だけでは建てかえの促進を進めるのは難しいことと考えます。新たな視点が必要ではないでしょうか。

例えば、地域包括ケアシステムの充実についても、区はその基本的な考え方が「全ての人が地域で支えあい、安心して暮らせるまちづくりを目指す」としています。その取り組み策の前提として、本人が住みなれている現在の居住地に引き続き安心して住み続けなければならないということに、都市施策の観点でもっと着目する必要があるのではないでしょうか。

少子高齢化社会に当たっては、そもそも都市構造そのものを変えていく必要があり、その中で都市の構成要素の大きな割合を占める民間建築物の建てかえを促進することは必須になると思います。このような観点から、今後は一層建物の建てかえ促進を進めるべきであると考えますが、それには中野のまちの今後のあり方、区民の暮らし方といったものの将来像を明確に持つ必要があります。時代に即した新しい発想でのまちづくりを進める中で、それが結果的に建てかえ促進につながっていくということではないでしょうか。

そこでお聞きします。少子高齢化社会の時代を迎え、今後中野区内においても多くの住宅を高齢者向けに改修する必要がありますが、耐震性や避難規定等の現行法令への適合が困難であったり、住宅のしつらえそのものが高齢者が快適に住むには不向きであったりして、改修ではなく、建てかえのほうが望ましい場合があります。そこで、中野区における区民の将来の生活像を明確にし、それを踏まえてあるべき住宅の姿やまちの姿の実現に向け、必要に応じて建てかえを促進するような手法が求められるのではないかと思います。これまでのように、単に耐震性の向上や不燃化の促進といった観点だけでなく、こうした考え方から建てかえを促進することについて区の見解をお聞きします。
また、今後改正が必要となる中野区住宅マスタープランにおいても、単に古い住宅は建てかえるべきといった次元ではなく、建てかえ促進についての区の考え方を明確に示すべきであると考えます。例えば、老朽化した単身者用の集合住宅を家族向けの集合住宅に建てかえる、あるいは、高齢者が1人で暮らす大きな住宅を高齢者向けのサービス付き集合住宅等に建てかえるといったことが想定されます。そして、これらを実現するための具体的な制度の構築等も早急に検討に着手する必要があります。この点について区の見解をお聞かせください。

2ページ目:中野区基本構想検討案及び10か年計画の改定と都市施策・まちづくりについて