〔区長田中大輔登壇〕

○区長(田中大輔) 高橋かずちか議員の御質問にお答えをいたします。

中野区のあるべき都市施策・まちづくりについて。その中の住宅の建てかえ促進についてであります。住宅の建てかえ促進によって、防災性の向上などのまちづくりの観点での課題の解決のみならず、今後の高齢化社会や地域の中で高齢者が安心して住み続けられる住まいに転換するといったようなことが非常に重要な課題になっていくと、このように認識をしているところであります。住宅は民間の個人の資産であるということでありますので、民間の活動をどのようにうまく結びつけて住宅の建てかえを進めていくのか、方策を考えていくことが必要であるというふうに考えているところであります。

建てかえ促進のための有効な制度構築についてということであります。今、申し上げましたように、建てかえを促進していく、そうした一般の住民の方が住宅の建てかえに取り組む、そういう状況を支援していくためのさまざまな仕組み、取り組みということを考えていく必要があるだろうと、このように考えております。

子育て世帯向け住宅の供給や高齢者向け住宅の供給促進に資する建てかえ促進策といったようなことについて、住宅マスタープランの改定を待たず、区の基本的な考えをお示ししながら、有効な制度の構築について検討してまいりたい、こう考えております。

それから、幅広い都市施策・立案の仕組みづくりということで、都市計画マスタープランの改定の際に、新たな検討委員会などの立ち上げも視野に入れてはどうかと、こういったような御質問でありました。今後都市計画マスタープランの改定について検討する際には、幅広い新たな知見等が反映できるような、そうした改定プロセスとなるよう検討を行いたい、このように考えております。

区営住宅の現状と今後の対応についてであります。現在、区営住宅は13カ所に合計432戸があります。古いものの中には建築後50年近く経過したものがありますが、居住者の安全性の確保、向上を基本に、日常的な保守点検や法令に基づく定期点検を着実に実施し、その結果に基づく計画的な修繕や改善に努めて長期にわたる良好な建物維持管理の実現を図るように留意をしているところであります。

こうした区営住宅の有効活用についてということで、幾つかの御提案も含めて御質問がありました。区営住宅の建てかえを計画していく際には、御指摘のような敷地の有効活用による集約化など、さまざまな手法を検討して区民の住宅の充実、あるいはまちづくりにも配慮をしていきたいと、このように考えております。

区営住宅の管理方法についてということであります。区営住宅の一部を他に転用することや経営権を売却するということについては法的にもなかなか難しいということはありますが、今後新たに整備をしていく、あるいは建てかえをしていくといったことも含めて考えていきますと、民間の活力を区営住宅の運営にどのように生かすか検討していく必要があるのではないか、このように考えております。

それから、ユニバーサルデザインの条例制定についての御質問が幾つかありました。条例制定の手順についてであります。ユニバーサルデザインの推進に当たりましては、ユニバーサルデザインにかかわる審議会を設置し、条例の制定や推進計画の策定に向けた検討を進めていくことを考えております。その審議会からの答申や議会からの御意見なども踏まえてユニバーサルデザイン推進にかかわる条例制定等を進めていくことを想定しております。なお、ユニバーサルデザインにかかわる審議会につきましては、第2回定例会で設置条例を提案することを想定しているところであります。

バリアフリー基本構想とユニバーサルデザイン条例制定との関係についてということであります。昨年4月に策定をした中野区バリアフリー基本構想は、区内の総合的なバリアフリー化に取り組むため、バリアフリー法に基づき、これまでの中野区交通バリアフリー整備構想を大幅に見直したものであります。一方、ユニバーサルデザイン条例は、このバリアフリー基本構想も含んだ区政全般にわたるユニバーサルデザインについて定めるものであります。障害者差別解消法が本年4月に施行されることがきっかけとなっているところであります。

この条例を検討する際の意見をどのような形で取り入れていくかということです。ユニバーサルデザインにかかわる審議会につきましては、現在のところメンバーは決まっておりませんが、バリアフリー基本構想よりも幅広い観点からの検討メンバーとなり、関係団体からの推薦や学識経験者を含めた委員の構成を想定しているところであります。また、審議会における議論に資するため、外部のさまざまな団体や当事者の方など、さまざまな方々との意見交換等も考えているわけであります。

こうしたユニバーサルデザインの推進について、新たな考え方も取り入れていく必要があるのではないかと、こういった御質問であります。ユニバーサルデザインのまちづくり推進においては、行政、区民、事業者等、多様な主体の取り組みによって全ての区民が同様にサービスを受けられ、いきいきと活動できる環境を整備していることを目標としております。この考えを踏まえて、さまざまな方々との意見交換を検討し、視点の取り入れを行ってまいりたいと、このように考えております。御質問にあったようなまちの活性化といった観点からのさまざまな御意見についても十分配慮していきたい、こう思っております。

それから、施設整備マニュアルの策定についてということであります。現在の施設整備マニュアルは、平成26年に改定をされております。現在の区内の道路、公園や施設などはこのマニュアルに沿って整備が進められております。今後制定を目指しているユニバーサルデザイン条例の中に、ハード、ソフト両面に関する整備の考え方を盛り込み、ハード面についてはその考え方に基づいて課題の洗い出しや必要な見直しを行っていくことが必要だと考えているわけでありまして、中野区版の施設整備マニュアル策定についても検討してまいります。

それから、中野駅周辺におけるユニバーサルデザインの展開についてであります。ユニバーサルデザインのまちづくりは、中野駅周辺まちづくりグランドデザインVer.3における空間整備の考え方として明確に位置付け、ハード、ソフト両面でのユニバーサルデザイン化を進めていくこととして、中野駅周辺各地区のまちづくりに反映させていきたいと考えているところです。中野駅地区や中野駅周辺各地区のまちづくりにおきましても、駅前広場から各地への回遊性を高め、子どもや高齢者、障害者、外国人など誰もが安全で快適に移動できるよう、ユニバーサルデザインに配慮した歩行者動線や利用しやすい施設の整備を念頭に、今後目指すべきグローバルな都市活動拠点にふさわしいまちづくりを推進していきたいと考えております。

私からは以上です。

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